保育園への用途変更、コンバージョンSMDW津久井誠人阿部真紀設計

やぐらの保育園

2018年2月竣工
東京都台東区
保育園、コンバージョン(パチンコ遊技場からのスケルトン内装改修)
保育棟:鉄骨造2F
病後児棟:鉄骨造3F

閉店したパチンコ店を0から5歳児の保育所へ、また2軒隣のパチスロ店を病後児保育及び事務所へ用途転用する計画であった。

保育棟
まず、保育園に必要な二方向避難を確保するために、床に穴を開け、階段の増設を行なった。
パチンコ店は、玉の輸送設備や大型の換気設備を天井内に設置するため、1階の階高が高い。高い天井の空間は、活発な子どもの場として、3〜5歳児保育室とした。
また、窓際にはやぐらを設置し、デンや遊び場として利用した。
改修工事では、排水などの設備経路が課題となるが、床を上げざるを得ない場所は、子どものステージのように作るデザインの工夫を行った。

パチンコ店から保育所という一見飛躍した用途転用のためか、クライアントは行政との協議において、「この建物を保育所にすることは不可能ではないか。」と何度も言われたとを聞いているが、必要面積を確保することは元より、デザイン的解決によって、広々とした空間を得ることができた。

  • 1階保育室